更新日: 2025 年 1 月 5日
この記事では、GA4 の拡張クライアント ID について紹介します。
拡張クライアント ID について
Enhanced Client Id は ecidと略されます。これは拡張クライアント ID と呼ばれます。 ecid は、Google サーバーに送信される次のようなリクエストで確認できます。
拡張クライアント ID は、標準クライアント ID (クライアント ID) とその他の識別子 (ユーザー ID、デバイス情報など) に基づいて生成され、複数の環境でユーザーをより適切に識別するための追加情報が追加されます。
これは、ユーザー ID 追跡を改善および強化するために使用されます。その主な役割は、デバイスやプラットフォーム全体でのユーザー追跡の精度を向上させることです。
拡張クライアント ID はセッション レベルであり、新しいセッションが開かれると、新しい拡張クライアント ID が生成されます。
拡張クライアント ID の形式
拡張クライアント ID は、_ga_<コンテナ ID> の末尾に格納される数字の文字列で、構造は次のとおりです。
拡張クライアント ID が生成されていない場合は、0 と表示されます。
拡張されたクライアント ID 生成
拡張クライアント ID が生成される状況は 2 つだけです
- 1 つは、「ユーザー ID とユーザー提供データの収集」をオンにし、GA4 の「管理」——「プロパティ設定」——「データの収集と修正」——「ータの収集」,「User-ID とユーザー提供データの収集」を確認してください。
- 1 つはサーバー側デプロイメントを使用することです
Cookie _ga_<コンテナ ID> で確認できます:
新しいセッションが開かれると、新しい拡張クライアント ID が生成されます。
クライアントID VS 拡張クライアントID
機能
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クライアントID (Client ID)
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拡張クライアントID (Enhanced Client ID)
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定義
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GA4 内の一つの識別子で、同じユーザーの訪問を識別するために使用。
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GA4 内の一つの改良された識別子で、同じユーザーの訪問を識別するために使用。
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生成方法
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ユーザーがウェブサイトにアクセスすると、GA4 は各デバイスとブラウザに対して一つのクライアントIDを生成。
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標準クライアントID (client_id) やその他の識別子(例:user_id や身元情報)を基に生成。
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保存位置
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Cookie _ga に保存。
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Cookie _ga <クライアントID> に保存。
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用途
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一つのデバイスやブラウザのユーザー行動の追跡に使用。
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デバイスまたはユーザーの行動追跡に使用し、ユーザー行動の包括的な識別を提供。
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クロスデバイス認識
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同一デバイスおよびブラウザ内でのみユーザー行動を追跡でき、直接的なクロスデバイス追跡は不可。
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複数のデバイスおよびプラットフォーム(Web、モバイルなど)を通じて同一のユーザーを認識可能にし、クロスデバイス追跡を可能にする。
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データ収集能力
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単一デバイスからのデータ収集のみをサポートし、異なるデバイスのユーザーを区別できない。
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ウェブ情報とユーザーIDを組み合わせることで、クロスデバイスでのユーザー行動の追跡を強化。
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ユーザー識別精度
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クライアントIDはユーザーのログイン情報と直接関連せず、デバイスに基づく識別のみ。
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ユーザーのログイン情報(例:user_id)を利用してユーザーを特定し、ユーザー識別の精度を向上。
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適用シーン
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単一デバイス上でのユーザー行動の分析に適用。
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複数のプラットフォーム(Web、モバイルなど)でのユーザー行動分析が必要な場合に適用。
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プライバシー保護
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追加のユーザー身元情報を含まないため、データ収集能力が限定的。
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ユーザー身元情報(例:user_id)の収集や使用を行わないことで、ユーザーのプライバシー侵害リスクを低減。
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柔軟性
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柔軟性が低く、デバイス間でのユーザー行動の集約分析ができない。
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柔軟性が高く、ユーザーのログイン情報やその他のデータを組み合わせることで、ユーザー行動の包括的な分析が可能。
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